新型コロナウイルス禍の今、ものづくりに関わる様々な企業や技術者、デザイナーなどが、医療現場で不足してる様々な物資の為のアイデアを持ちより、デザイン・設計・製造を行っています。
当事務所でも、Facebook上でできたグループ『3D PRINT FACE SHIELD』の活動に参加しており、事務所の3Dプリンタでフェイスシールドを作っています。この活動は大阪大学の中島教授によるプロジェクト http://www.project-engine.org/ に賛同してできたグループで、医療用フェイスシールドが不足している現場に、すぐに作れる3Dプリントのフレームと、クリアファイルなどの安価で入手しやすい材料を使って簡易型のフェイスシールドを作って提供しようという活動です。
3Dプリントされるフレームのタイプもいくつかあり、グループ内でそれらを更にリ・デザインする動きもあるのでバリーションも様々となっています。シールド材もオリジナル阪大プロジェクトのA4クリアファイルを使ったものや、薄手のOPP/CPP透明材を使ったもの、PET樹脂を使うものなど、アイデアや情報が日々流れています。
当事務所では、阪大オリジナル案の「ホッチキス止め」タイプを下敷きに、ホッチキスとダブルクリップのどちらも使える兼用タイプをリ・デザインしたフレームを作っています。
フレームデータは以下よりダウンロードできます。
https://www.thingiverse.com/thing:4302472
『3D PRINT FACE SHIELD』グループのポリシーは営利活動ではなく配布なので、グループに参加されている皆が本業の合間に作り、製作者に直接あるいは事務局に届いた必要とされる施設へ配布を行っています。
当事務所は安価な部類のプリンタ1台での製作ですので、高性能なプリンタや複数台を稼働させているグループメンバーと較べると、ささやかな数しかできませんが、少しでもお役に立てそうなことがあれば、出来ることから動くという姿勢です。
必要な方がいらっしゃいましたらお問合せ下さい。一度に少量であれば当事務所でも対応できますし、まとまった数が必要であれば、事務局へ依頼いただければ、製造者とのマッチングを行ってくれます。
◆Facebook『3D PRINT FACE SHIELD』グループ
https://www.facebook.com/groups/3363690166994379
◆事務局問合せ先(フレーム依頼フォーム)
https://forms.gle/HBvw4wsqpxNeBYv86
◆大阪大学プロジェクト公式ページ
http://www.project-engine.org/
すっかりこれまでの暮らし方とは異なる状況で、ものごとの進み方が遅くなったり不便なことも多くなってきていますが、新型コロナウイルス禍ができるだけ早期に収束することを願いつつ、自分たちが出来ることからやっていきましょう。
当事務所の本業である製品開発・デザイン開発においても、スピードダウンしたり停滞気味なプロジェクトも出てきていますが、その一方で今だからこそ『次』を考える良い機会と捉えることもできます。
当事務所では、コンセプト探索段階、先行開発段階でお手伝いさせていただくプロジェクトも多くあります。対面でのミーティング、コミュニケーションが難しい時期ではありますが、お客様組織での使い勝手に合わせオンラインミーティングやSlackなどのコミュニケーションツールを活用したプロジェクト推進も行っています。製品開発やデザイン開発に関するお問合せやご相談は、『お問い合わせフォーム』よりお気軽にご連絡ください。