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デザインを担当した電動車いすが【国際福祉機器展 H.C.R 2018】へ出展中です

電動車いすと義足を主な製品とする株式会社今仙技術研究所さん。開発中の軽量6輪型電動車いす「Light6」などのデザインで私も参加しています。。

この「Light6」の試作機(来年発売の予定)が、今日から3日間開催の国際福祉機器展 H.C.R 2018へ出展されています。

現状シェアの大きな海外勢の6輪型電動車いすは、いずれも140kg~200kg近くの本体重量なので、電動のリクライニングとチルト機構を備えながら車体重量50kgのLight6は相当軽く仕上がってきています。

まだまだ開発途中のモデルなので、外観も大きく変わるかも?な段階ですが、デザインの側からは、カスタマイズや拡張性のための「余白」を最初から仕込むことを提案しつつな開発中です。

車いすの開発に関わってみると、ユーザーとなる障がい者の方の環境に合わせて、1点物のオーダーメイドも含めかなりの広範囲でカスタマイズ(仕様変更)をメーカーなり販社なりがサービス提供していることがわかります。これらは主に使い勝手からの機能面での対応が主なもの。その一方、福祉機器展に訪れている車いすユーザーの方々の車いすを見ると、愛着ある道具や自身のファッションの一部の様に、カラーリングやホイールカバーなどで自分仕様にカスタマイズしている様子が珍しいものでないことも見て取れます。

加えて、展示機より前の段階でのLight6の試作機に乗ってみて、移動の道具してはこれを障がい者の方だけの乗り物にしておくのも勿体ないので、パーソナルモビリティなどへの展開もしてみたいと個人的には感じました。こういった様々なことへのカスタマイズや拡張性を、最初から機体に仕込んでおくというのが『余白』の意図であり、最後のひと手間を加えることで、ユーザーそれぞれの『愛着のもの』が完成する製品とできないか、ということがデザイン面からのLight6での開発テーマの一つとしています。

ひと昔前であれば、製品として完成し発売する直前で世の中に向けて公開することが通常パターンでしたが、開発途中段階から公開し色々な声を聴きながら仕上げていく今どきの開発方法も悪くないなぁと感じます。

 

H.C.Rにお出かけの際には、今仙技術研究所ブースへも是非足をお運びください。ブースには開発チームの担当者もいます。

・H.C.R.(国際福祉機器展) https://www.hcr.or.jp
・開催期間:2018年 10月10日~10月12日 / 東京ビッグサイト
・企業名:株式会社今仙技術研究所
・小間番号:6-17-01 (東6ホール)

 

 

 

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